遺言書はなぜ必要なのか
みなさん、「終活」といったら何を思い浮かべますか。
葬式の事、お墓の事、財産の事、子供たちの行く末、自分が亡くなった後の事務の事…。人によって、様々な考え、心配事があることでしょう。
「自分が死んだ後の事なんて知らない」とか「宵越しの金は持たない」的な生き方をされている方も中にはおられるかもしれませんが、大半の方はご自分の「その時」を考えるとき、胸にチクリと刺さるような一抹の不安を抱える方が多いでしょう。
残された相続人は遺言書がないと遺産分割などの手続きが必要になり、少なからず苦労をするものです。故人を亡くした悲しみに浸るべき時に、煩雑な事務手続きに追われなければならない…。故人を悼む時間もない…。相続人間でトラブルがあると裁判所での調停手続きにまで発展したりします。そうなってしまうと、気持ちの上でも相手に対して良い感情はもう既に持ち合わせていない状態でしょう。葬式やお墓の事と一緒に、ぜひ、遺言書の作成をし、紛争を事前に防ぎ、残された相続人が出来るだけ苦労せずにいられる方法を考えてみませんか。遺言書の作成は、亡くなる方が、のこされる方にしてあげられる「最後の気遣い」でもあります。